アテネオ・デ・マニラ大学内にあるアートギャラリー。モダン・コンテンポラリーのフィリピンアートに重点を置いたコレクションでは国内唯一。マナンサラ、オカンポ、ルッツ、レガスピ、キューコック、ナヴァロなど1950〜60年代フィリピンモダニズムを代表する作家の作品から、1970〜80年代のソシオリアリスト(社会派リアリスト)の作品など、フィリピン現代美術史を代表する作品が数多く所蔵されている。また、現在活躍する作家で、今日のフィリピンを象徴するような作品も随時コレクションに加えている。
これらのコレクションの常設展示は行っていないが、大学のミューゼオロジー専攻の学生達が企画する展示や、テーマ性のある企画展で観ることができる。また、現代作家の個展などもギャラリー企画で行われる。
公開レクチャーなどは一般でも参加ができ、興味深いプログラムも多い。特に注目は毎年行われる「アテネオアートアワード(アテネオ芸術賞)」で、その年に国内の画廊で行われた若手フィリピン人アーティストの個展の中で特に優れた展示がノミネートされ、その中から選ばれた作家には海外研修などのグラントが授与される。この賞は海外からも注目され、若手作家の登竜門として現在国内外で活躍する新進作家を数多く輩出している。
住所:G/F Rizal Library Building, Ateneo de Manila University
Katipunan Avenue, Loyola Heights, Quezon City
電話番号:+(63-2)426-6001 ext.4160, +(63-2)426-6488
休館日:毎週日曜日
時間:8:00 a.m.〜5:00 p.m (月曜日〜金曜日)
*但し12:00-1:00p.m.は昼休み
8:00 a.m.〜12:00 p.m.(土曜日)
フィリピンの初代官房長官だったジョージ・ヴァルガスによって寄贈された個人コレクションをもとに、1987年に設立されたフィリピン大学の美術館。1880年代から1960年代までの絵画、彫刻などのあらゆる分野の優れた作品を所蔵する。中でも同大学の卒業生でもあり1930年〜40年代にフィリピンの美術界に一時代を築いたアモソロやファビアン・デ・ラ・ロサの作品と彼らのスタイルに従ったアモソロ派と呼ばれる作家達のコレクションが充実している。
ミュージアムは地上3階、地下1階からなっている。メインは2階の展示スペース「The Kawilihan Gallery」で、ここではミュージアムのコレクションをもとにしたテーマ性のある企画展や特別企画展、また海外からの巡回展等が行われている。一階にある「The Edge Gallery」では、現在活躍している作家の個展やグループ展が開催され、3階では主に資料や写真の展示を行っている。
住所:University of the Philippines, Roxas Avenue,
UP Campus, Diliman, Quezon City
電話番号:+(63-2)-928-1927
休館日:毎週月曜日、祝祭日
時間:9:00 a.m. 〜 4:00 p.m.
入館料:30ペソ(UP学生及び関係者は20ペソ)
2008年にオープンしたデラサール大学セントベニルデ校、デザイン美術学部のある建物内にあるミュージアム。騒々しく車やジプニーが行き交うマラテ地区、P・オカンポ通りに突如として現われる近代的な建物の1階にある広い展示スペースでは、大掛かりなインスタレーション作品の展示や国内外のアーティストの企画展が行われている。
住所:G/F DLS-CSB School of Design and Arts Campus
950 P. Ocampo St., Malate, Manila
電話:(63-2)-536-6752 ext.105
時間:火〜金 10:00〜18:00 土 10:00〜14:00
入館料:無料
デラサール大学構内にある美術館で、ナショナルアーティストを含むフィリピンアートの著名な作家のコレクションを中心に、テーマ性のある企画展を1学期に1企画のペースで行っている。
住所:2nd level Don Enrique T Yuchengco Hall,
De La Salle University, 240 Taft Avenue, Manila
電話番号: +(63-2)-524-4611 ext.368
休館日: 毎週日曜日
時間:8:00 a.m. 〜 6:00 p.m.(月曜日〜金曜日)
9:00 a.m. 〜 12:00 p.m.(土曜日)
入館料:50ペソ
アジアで最も古いサント・トマス大学内にある博物館。自然史コレクションを中心に民族、宗教、美術の常設展示を行っている。美術の常設展示では、18世紀から20世紀までのコレクション約700点の中から選ばれた40点あまりの作品が展示され、数年毎に展示作品が入れ代わる。
住所:Mezzanine Level, Main Building
University of Santo Tomas
España Blvd. Manila, Phillipines 1015
電話番号:+63-2-781-1815
休館日:日曜日、月曜日 と祭日
時間: 8:30am~4:30pm
入館料:UST学生 30ペソ 一般 50ペソ
URL: http://ustmuseum.ust.edu.ph